田んぼ

「田んぼ」はお米の生産以外にも様々な役割を果たしていることをご存知ですか?
田んぼは水をキレイにします
田んぼ 断面図水は米を作り、地下水を作り、川の水を作ります。汚れた水を砂の層を通すとキレイになるように、田んぼも水をキレイにします。田んぼは土を突き固めた鋤床層(すきどこそう)が底にあり、その上に稲を植えるために掘り起こされた、豊富な養分を含む作土層(さくどそう)があります。この作土層や鋤床層が濾過(ろか)フィルターとなって、飲み水に適さないような成分を土の中で除き、きれいな地下水を作ります。このとき、有害な窒素分は分解されて、空気中に放出されます。
田んぼは地下水の量を一定に保ちます
田んぼは、地下水や川の水の量とバランスをとりながら、水を浸透させるので、地下水や川の水の量を一定に保ちます。

←水田は雨水を貯め、ろ過しながらゆっくりと地下水や川の水へと流していきますが、畑では水田ほどの雨水を貯めておくことができません。
田んぼは洪水や土砂崩れの防止に役立っています
国土の70%が山地になっている日本は、斜面が多く、川の流れが急です。田んぼは、高さ30センチほどのあぜに囲まれ、水を貯めこみ、ダムのような役割をしています。水が張られた田んぼの貯水量は、全国でおよそおよそ81億トン。日本各地に作られている治水ダムの貯水量の実に、3.4倍もあります。

河川の地域に水田や畑があると、水田や畑がない場合に比べて、大雨が降った後、河川の流量がピークに達する時間が遅くなり、ピーク時の河川の流量が抑えられます。
まだまだある田んぼの役割
田んぼは様々な生き物のすみかとしても欠かせないものです。カエル、メダカ、ドジョウ、ザリガニ、とんぼ、ゲンゴロウ、クモ、・・・。
また、斜面に水田があると、土砂崩れが防げます。急な山の斜面に段々に作られた棚田は、土地を守りながらお米を作る、先人たちの知恵といえるでしょう。
そして、田んぼの稲は太陽の光で光合成を行い、空気中に酸素を送り出します。さらに、田んぼの水は蒸発して気温の上昇を抑え、蒸発した水は雨雲を作って大地をうるおします。
このように「田んぼ」は、お米を作るだけでなく、日本の自然環境を守る重要な働きをしているのです
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